創業80年 有限会社 アタゴ写真館

ガラス乾板(ガラスのネガ)


ガラス乾板(原板)

 写真の発明は一般的にダゲレオ(ダゲール)の発明した、銀板写真(ダゲレオタイプ)を起源としています。これは銀メッキした銅板に、加熱したヨウ素を気化した蒸気にさらし、ヨウ化銀の感光膜を形成。そして露光後に最初期においては水銀蒸気で現像を行っていました。感度は超低感度である上にレンズも暗く、太陽光の直接あたる日中でも20―30分の露光時間が必要でした。その後湿版写真などを経て1900年始めから1960年半ば頃まで、業務用の写真にはガラスのネガ(乾板)が使用されていました。特に高画質な写真を要求された写真館等の業務用では、ネガから引き伸ばしをしないで、ネガを直接原寸大に焼き付けるため、写真の大きさに応じたサイズのネガ(原板)があり、またそれぞれの大きさのカメラ(暗箱)が使用されていました。 今では、割れないアセテートやポリエステルのベースのネガフィルムに変わっていますが、原理は全く同じで装置があれば古いガラスのネガ(乾板)からでも焼付け(プリント)が可能です。数十年を経た古くても保存状態の良い乾板からは、今撮影したような美しいプリントが出来ます。 尚、当店では今でもこれらのガラス原板からの、プリントが可能です。詳細はメールなどでお問い合わせください。